本研究では, 異なる品種のカットピーマンの貯蔵適性を調べるとともに低温貯蔵による品質保持の可能性を検討した。 緑色種ニューエース'から調製したカットピーマンは着色したピーマン (赤色種'ワンダーベル', 黄色種'ゴールデンベル') の切片より外的な品質低下が遅く, 生理的変化も少なかった。また, 輪切り切片の軟化が縦切り切片より遅いことは, いずれの品種でもみられた。 カットピーマンを低温貯蔵することによって外的な品質低下が遅くなり, 生理的変化も小さくなり, アスコルビン酸含量の減少もないことから, カットピーマンの品質保持には低温貯蔵が有効であることがが確認された。