1. 清酒醪に於ける麹を添仕込に全部使用し仲留仕込には蒸米と汲水とを以てして操作の簡易化を圖り普通の經過を以て濃醇な清酒を造る事が出來た。 2. 麹歩合を意通の蒸米に對する3割より2割5分に減じ麹製造の作業を幾分でも容易にさせる事が出來た。此の場合も製成した清酒の濃度は充分で普通法のものと毫も變りを認め得られない。更に麹量を減じ得られる見込がある。 3. 麹を添仕込一段丈に添加する仕込に於ては踊のボーメの出は小であるが, 留分前並に留後3日目のボーメ妹大となる傾向を示す樣である。