1.米蒸し時間5～10分, 止釜55～50分で充分完全に蒸された飯を得た。瓶取時蒸米上方の温度は95°を示してゐた。 2.上記蒸米を以て添麹仕込法による普通の清酒を得た。其の特徴は色度小である事で懸念された粕歩合も7貫400匁であつたから不完全蒸しの心配は無い譯である。燃料の節約は數量的には不明であるが少くとも通常行はれる60分にも及ぶ蒸し時間に比し, 55分間投炭の勞力と燃料とは完全に節約となる勘定であり著しいものがあらうと思はれる。