不完全な設備のため目的通りの試驗操作を施すことが出來なく, 從つて汲水量も區々で各仕込に就て原料成分の溶解利用状況を比較することは困難であるが, 製品々質の點に於ては從來の實驗室に於けるものと略一致した成績を得ることが出來た。而して本報は中間工業試驗に於ける中間報告であつて三ケ月釀造の結果ではなく, 之に關しては後報に於て比較考察を試みることゝする。