スクラーゼを使用する白ブドウ酒醸造の予備試験として小仕込試験を実施した。破砕果にスクラーゼを0.05%使用すれば, 搾汁量は5.5%程度増加し汁液の清澄は早あられるが酸の多い汁液が増加し, 幾分渋味が出て全般的に香味が淡白化する傾向があつた。果汁にスクラーゼを0.01%添加したものは生成酒の清澄早く, 色度も少なく, 且つ香味が改良されることが認められた。 終りに, スクラーぜを分譲された三共株式会社田無工場桝田今朝夫氏並びに実験に協力された滝千代子, 雨宮義入両君と鋼酒をお願いした当研究所の諸兄に深謝します。