米国法によるメチルアルコールの比色分材を光電光度計により検討してみた。 (1) 28℃ に於ける発色の最大吸収は570~610mμ間にある。 (2) C液混合後の温度と時間は発色に大きな影響を与える。 (3) 最大発色を示す時期があり, それは低温 (15℃) よりも高温 (28℃) の方が早い。 (4) 共存アルコールは発色の大きな因子であつて, 3.5~5.5%内においてもかなりの影響がある。 (5) 共存アルコール濃度が10%ではメチルアルコル含有量が0.4~2.0mg/ccの範囲内では, Beerの法則に従う波長部位が存在する。 (6) Schiffの試薬は同じフクシンを用いても調整毎に測定の絶対値を変化させる。 (7) 試料の調整毎の透過度の差は僅かである (T%で1%以下)。