酒母の育生温度を25℃以上にする場合は酵母の染色率は非常に高く, 速醗翫では20℃前後が良好と思われる。酒母の枯し温度は5~10℃の間では酵母の染色率はあまり増加しないが, 15℃では一週間も置けば相当増加する。一週間位枯す場合には, 丸冷しではなく, 翫分けを行うか, 冷温器により酒母物料の降温を行うべきである。