清酒中のtyrosin, tryptophanを別々に定量する筒易な方法として紫外部吸収測定による法を検討した。本法によればtyrosinはよく定量されるが, tryptophanはやや過大に定量される。もちろん清酒中にはこれらアミノ酸以外にも同じ吸収を示す物質が分析値の20-30%存在すので完全分析にはやや不適当である。然し同一清酒中のこれらアミノ酸の量的変化を追求する最も簡単な方法としては使用することが出来るし, 簡単にE294.4及びE280を測定するよことにつてある程度酒質判定の補助とすることが出来るように思われる。