市販活性炭二種に就き夫々粉末, 粒状のものの接触作用を観察し粒状のものは何れも硝酸塩を還元し亜硝酸イオンを生じ, 粉末炭中一種のものはアルカリ土金属塩類よりアルカリを遊離する作用があることを発見した。実際現場に於ては本実験の如く高濃度の割合で炭素を使用することは無いのでpHの変化は考えられないと思うが, 従来吸着作用のみの観察の外炭素自体の接触作用も将来考究する必要があろうと考える。