1.グリシンを糖液に加え清酒酵母 (協会7号酵母) で醗酵させた。 2.生成したフーゼル油区分を分離して, イソブチルアルコールとアミルアルコールを得た。 3.フーゼル油の生成は糖濃度とビタミンに関係する。糖濃度は10%までの範囲では多量な程フーゼル油の生成が多かった。 4.アルコール醗酵をする酵母はフーゼル油を生成し, アルコール醗酵の弱いものはフーゼル油の生成もないか, 極く少なかった。 5。ビタミンについては, パントテン酸単独添加の場合より, 更にイノシトール, ビオチン, ピリドキサールを加えた方が, 本実験 (使用酵母 (協会7号)) の場合はフーゼル油の生成が良かった。