脱脂大豆を原料とする塩酸加水分解によるアミノ酸液の製造について, 高温低温並びに折衷法分解における成分の変化を調べた。 1) 全窒素, 蛋白質の分解率, グルタミン酸含有量の有利性から高温分解では11~14時間, 低温分解では50時間程度が良好であった。 2) 折衷分解では32時間程度の比較的短い分解時間において全窒素は高温低温両分解に比べて殆んど差がなかった又蛋白質の分解率は高温, 低温両分解よりも可成り高い値を示した。 3) グルタミン酸の生成量は, 折衷法においては, 低温分解よりも僅かに劣り, 高温分解と殆んど同様の結果を得た。糖分は折衷分解法が最も多かった。