1道産米の酒造適性を追求する目的で, 道産米品種と酒造好適米田旧錦について, Amylogramにょり粘度を測定した。 2試料は精製米澱粉と白米粉を調製し, それぞれについてAmylogramを作成した。米澱粉の精製には界面活性剤 (ライホンP) を用いる方法を採用した。 3精製澱粉のAmylogranlでは温度60~75cC間の粘度の上昇率と最高粘度に達する温度の2点が, 道産米と対照の田田錦の問に差異があることが認められたが, その他の点については差は認められない。道産米5品種の間ではそれぞれ粘度の発現状態が異なっている。 4白米粉のAmylogramでは, 1次2次の2個所に転移温度が認められたが, その間の粘度の上昇は僅かである。白米扮でぱ試料の調製法が粘度の発現状態に影響があるので今後検討する。 終りに終始御指導を頂いた当試験場長谷川食品醗酵部長, 赤井技師および種々助言を頂いた吉町技師に厚く御礼申上げます。また発表に際し御検討頂いた篠田技師, 試験に協力された山田技師, 米村嘱記に感謝いたします。