製麹条件の醪および製成酒に対する影響をみるためにH2.8型直交配列表を用いて要因を割りつけ,成分測定官能審査を行なってその結果を調べた。 1. 醪のアルコールは製麹時間が1%有意,酒母・醪が5%有意を示した。 2. 日本酒度は製麹湿度,製麹時間が5%有意,酒母・醪が1%有意を示した。 3. アミノ酸は製麹湿度が1%有意を示した。 4. 原エキスは酒母・醪が1%有意を示した。 5. タービディティは製麹時間が5%有意を示した。 6. 粕歩合は製麹湿度,時間が5%,酒母・醪が1%有意を示した。 7. 官能審査では山廃・3増の影響が大きかった。 8. 貯蔵中のタービディティの増加は製麹温度が5%,製麹湿度,時間および酒母・醪が1%有意を示した。 9. 貯蔵中の日本酒度の減少は製麹湿度が5%有意を示した。