麹の褐変力の異る3種の麹菌 (親菌) をそれらの胞子数を種々の割合で混合して米麹を造るとその褐変力は親麹菌の胞子の混合比に比例して変化する。数種の菌株を混合して造つた麹中の麹菌は殆んどすべて原の菌株 (親菌株) であつて, 僅かに数%の新らしい菌株が見られるに過ぎない。前報の保存菌株中No.211がそのColonyにsectorを生じたのでこれより新菌株を分離してNo.219として追加した。本菌はNo.211と異なりアミラーゼ力が弱く麹を褐変しない。