多酒清酒もろみから分離した乳酸菌, 及び正常清酒もろみから分離した乳酸菌を協会7号酵母と混合培養し, 乳酸菌の消長, 酵母の生育及び発酵能に及ぼす影響を調べた。 多酸清酒もろみから分離した乳酸菌は混合培養時充分に生育できるが, 正常清酒もろみから分離した乳酸菌はほとんど生育できない。又これ等の乳酸菌の中には著しく酵母の生育を阻止するものは見当らなかったが, 多酸清酒もろみから分離した乳酸菌と混合培養した場合, 酵母の発酵能は著しく低下する。