1) 味淋中の不揮発性有機酸をシリカゲルクロマトグラフィーにより分別定量して, その主成分は乳酸で酸の約50%を占めていることがわかった。 2) 乳酸につづいてクエン酸とピログルタミン酸が多く, それぞれ酸の20%, 15%程度を占めていることが判明した。 3) コハク酸は少なく乳酸の約1/15程度しか含まれていない。 4) 味淋中に存在する酸としては従来しられていた酸の外に多量のピログルタミン酸と少量のマロン酸が存在することを発見したが, グルゴン酸と酒石酸の存在はみとめられない。