1) 味淋中のアミノ酸につきBeckmanAminoAcid. Analyzerにより分別定量し, 従来ビオアッセイ法によりしられていた価よりもグルタミン酸及びアスパラギン酸が著しく多くスレオニンも多いことがわかった。 2) 従来しられていた価より少ないものはイロイシンが著しく少なく, その他ロイシン, チロシン, ヒスチジンが少なく定量された。 3) 原料編米の水稲と陸稲による製品味淋のアミノ酸含量におよぼす影響は水稲の場合の方がアミノ酸がやや多く, リジン, プロリンが陸稲より水稲に多く, トリプトファンは水稲の場合のみにあることが判明した。 又従来味淋中に発見されていなかったシスチンが少蚤ながら陸稲の場合に存在することがわかった。 4) われわれの結果によると, 味淋中のアミノ酸は白米のグルテリンとチロシン以外は含量比が似ており, 味.淋には原料米の蛋白のアミノ酸がほとんど完全にそのまま分解されて移行することがわかった。