腐造乳酸菌と清酒酵母を混合培養 (またはセロファン膜を隔てて透析培養) した時, 30℃72時間培養では清酒酵母の生菌数が著しく減少する。このような場合の培地中および酵母菌体熱水抽出区分のアミノ酸組成を調べた。 混合培養時培地中から著しく減少するアミノ酸としては, glutamic acid, threonine, serine, cystineがあげられる。また透析培養菌体の熱水抽出区分についても, 減少の著しいものとしてはこれ等のアミノ酸があげられる。このことから, glutamic acid, threonine, serine, cystine等は, 混合培養時における酵母の生菌数の減少と関係が深いものと思える。