昭和41酒造年度における金沢国税局管内の普通外米使用清酒製造場における普通外米の製造状況を調査し, あわせてその製成清酒の利酒試験を行なった。 その結果, (1) 普通外来を使用した清酒には内地米酒とは異なった特徴が感じられる。(2) 外米使用量の多いものほどその特徴が強く表われる。(3) 内地米酒に混和できる外米酒の許容混和率は, 新酒の段階ではほぼ20%程度である。(4) 普通外米のアルコール収得歩合は内地米に比べてやや低い。(5) 普通外米を使用した場合の粕歩合は非常に高くなている。(6) 普通外米酒の原価は内地米酒よりやや安価である等の知見が得られた。