本場仙台味噌の色を昭和35~39年にわたって測定した結果を先に報告したが, この際数年先の色が予想されたので, 昭和41年11月の鑑評会の上位入賞品について測色した。その結果, 平均値でみると明度において今までのようにはその値が増さず, 色相は僅かであるが黄色が強くなり, 彩度は極めて僅か低下し予想とはやや異なった結果が得られた。さらにこの結果を全国鑑評会の赤色系辛口味噌の秀, 優入賞品と比較検討した。 また宮城県下の自家醸造の味噌が入手できたので, これら自家醸造農家をひかえた各町の工場製品を比較に用いながら同様に測定, 検討し, あわせて県鑑評会上位入賞品とも比較を行なった。