(1) 清酒中の銅定量について2, 2'-ジキノリール法を採用し, 比色定量の種々の条件について検討を行なった。 (2) その結果2, 2'-ジキノリール法は再現性も極めて良く, 安定した方法であり, 清酒中の銅定量に使用出来ることが分った。 (3) 調合原酒の輸送から壕詰までの工程別の金属銅の溶出経路について調査した。 (4) その結果, 輸送, 濾過, 壜詰の機器は銅, 砲金製であると, 銅の溶出が見られるのでその操作方法について実情を熟知して使用することが必要であるし, 又, ステンレス製にすることによって完全に防げることが分った。