生産清酒の大部分を占める二級酒造りの製造データを体系化し, 安定した製造管理のための標準データを設定する目的から, この調査を行なった。37, 38, 39BY福岡国税局管内の清酒製造場で造られた二級予定の普通アル添酒から抽出した標本1652点について, まず基礎的数値を確認し, 次にこれらのデータをBYグループ別に層別し統計的処理をしたところ, BYによって変動しない要因は, わずか速醸もと水こうじ温度, 留までのこうじ歩合にすぎず, 大部分が変動要因であることを確かめ, その理由が, 例えば気候, 米質, 行政措置, その他機械化簡易化などによることを推定した。