市販醸造月/活性炭28試料についてろ過の難易度をあらわす指標としてのろ過比抵抗αの測定方法, およびα値と他の活性炭の諸性能との関係を検討した。 1) 試料を60%グリセリンにけん濁して求めたαは1012~1014cm/kgの値をしめしたが, 供試料の約2/3は1012cm/kgのオーダーであった。 2) グリセリン法で測定したα値と清酒および20%アルコールを用いて求めた値とを比較すると後者が1桁小さいが, 1014cm/kg附近のαをしめした3点の試料を除けば晦者はよい相関をしめした。前者の方法は後者のそれより再現性がよく, かつ操作も簡単である。グリセリン法で求めたαが1014cm/kgをしめす試料は清酒に適用した場合ろ過操作条件によってα値が箸しく変化し, 実用上に問題がある。3) 試料のα値とトリプトファン吸着率, 脱色率との問には相関が認められなかった。