市販酵素剤を使用し, 糖化を中心とした, 比較試験を行ない次の結果を得た。 1) 糖化力については, 市販酵素剤を, 使用白米量の1/5,000使用で, 充分目的が達っせられることが判った。 2) 酵素剤のメーカー別糖化試験で, 低温 (15℃) の場合各社に差を生じた。 3) 汲水歩合に対する糖化率は, 汲水歩合が増加するにしたがい低下した。 4) 甘酒の製造にあたり, 米麹使用と, 酵素剤使用の両者の濾液の着色度合を比較したところ, 可視波長全般の色相において大きな差を生じることを認めた。