容器のデザインの重要さもさることながら, 肝心の中味が悪くなるようでは何にもならない。大正末期から普及しはじめ今や清酒の容器として常識化している一升ガラスびんにも, その開発初期から「びん香」という悪病がつきまとっていた。全国清酒技術者会では「びん香研究会」を組織し, この問題ととり組んできたが, ここに興味ある研究結果を紹介し, あわせて新しい材質の容器についての研究の一端を披露する。