Asp.flauvs-oryzae groupに一括包含されてしまったこうじ菌はA.flavusと同様に取り扱われて全世界からアフラトキシンを生産するかのように疑いの目をもってみられるようになった。日本の著名な研究所はこれらについて広範な研究をなしとげたのであるが, まずその研究の過程から説き起こし, こうじ菌の改良および筆者の研究の一端もふくめて, 人工変異株の選択の諸研究, そして最後に蛋白分解酵素について新しい最近の業績について論じている。