活性炭添加貯蔵の着色防止効果の要因について調べたところ以下の知見を得た。 1.清酒に添加した活性炭が沈降後, 溶存酸素濃度を測定すると活性炭無添加に較べて12~41、%の濃度低下が認められた。 2.清酒貯蔵中に溶存酸素が消費されることが認められた。 3.清酒中の溶存酸素をN2ガスで置換して貯蔵すると, 貯蔵中の着色は約50%低下した。 以上の知見より活性炭添加貯蔵の着色防止効果は, 活性炭添加により清酒中の溶存酸素濃度が低下することが重要な要因であると推察した。