著者のひとり井口博士の1955年X線照射によって麹菌の人工変異株を得ることに成功したことは有名な事実で, 今更つけ加える必要はないが, この研究を一つの手掛りとして, その後多くのひとによリアルカリ, 中性, 酸性プロテアーゼの研究が精力的に行なわれ, かつそれらに付随してセルラーゼ等の探究も進められてきた。本文1まそれらについて概括的に解説されたもので, しょう油, 味噌関係者必読の好論文。