マルトースを炭素源とする寒天培地で清酒酵母のコロニー形成をはかり, 形態的特徴を検討し下記の結果を得た。 1.30℃48時間培養後のコロニー直径はK-6で0.3914mm (σ=0.740, n=200), K-7で1.2972mm (σ=1.802, n=200), K-8で1, 7670mm (σ=1.997, n=200), K-9で0.6385mm (σ=0.620, n=200), NP-14で2.1253mm (σ=2.598, n=200), NP-26で1.8146mm (σ=1.660, n=200), NP-37で1.7177mm (σ=1.277, n=200) とそれぞれの値を示した。 2.K-6のコロニー形態は他の酵母のそれに比べ著しく異なり, 盛り上りおよび周辺の出入りに特徴を示した。 3.K-6およびK-9は他の酵母と比較しコロニー径は小さく, その径の値の頻度が集中していることから, 微生物管理の一手法となりうることの結果を得た。