伝統産業を誇る味噌業界にあって, 大規模な近代化工場を新設することは冒険である。在来路線の単なる延長拡大ではなくて新路線の敷設に類比さるべきであるからである。その成否は, 何よりも設備投資の内容いかんにかかっている。おくればせながら, 味噌業界にも大量生産による大量販売の時代が訪れつつあるが, 本論の設備投資計画においてもそれを興味深く読みとることができよう。