酵素剤中の糖化力 (グルクアミラーゼ活性) を測定する場合, 還元糖測定時の方法と精度, 活性に及ぼす液化酵素および基質の影響について検討した。 1) 反応液中の還元糖をLane逆滴定法, Somnogyi滴定法, Somogyi-Nelson比色法およびGlucostat法で測定する場合最適糖濃度でくり返し実験を行なうと, いつれの方法も非常に精度が高い。 2) 液化力を消去して糖化力を測定する方法は, 液化酵素の性質により消去できないものがあり, また糖化酵素をも失活させる可能性があり使用できない。 3) 基質を変えることは, 糖化力の測定に有効な手段であるが, 基質が高価であることと酵素との親和力が異なり一般的でない。 4) 生成ブドウ糖を測定する方法としてglucose oxidase法とglucostat法を検討した。簡便さからみてglucostat法が良いが反応液の希釈を行なわなくてはならない。 5) 酵素剤中の糖化力を測定する方法, 条件について考察した。