薬剤耐性乳酸菌, Lemonosto cmesenteroides Y-32および Lactobacillus sake Y-314, を山廃酒母立て時に同時添加して, これら乳酸菌の酒母育成過程における生菌数の消長, すなわち生態を動的に追跡した。本実験の範囲では Leuc. mesenteroides Y-32が酒母育成中の主たる乳酸菌となることが明らかになった。また, その主たる要因として, L. sake が15℃ にならなければ生育出来ないのに対し, Leuc. mesenteroides は打瀬7℃ においても生育出来ることによる, 所謂温度感受性の差をあげることが出来る。