こうじの性状と実地モロミ経過の関係を調べた。 こうじの性状と実地モロミ経過の各項目間の相関分析を行なった結果, 統計的に有意となる組合せがあったが, その値は大きくなく, さらに因子分析を行っても因子抽出率は50%足らずであった。また粕歩合や純アルコール収得量を目的変数とした。多重回帰分析を行なったがその説明の程度は30-60%であった。これらのことは実地モロミの複雑性に由来するものと考えられる。