気中放置蒸米の吸水, 膨潤性を調べ, 被消化性との関連性を検討し, 次の結果を得た。 1.放置蒸米の吸水膨潤性は低温に放置するほど, また時間の経過とともに低下する。 2.放置蒸米の被消化性も同様の傾向を示し, 吸水量と被消化性は高度に相関し (r=0.992**), 膨潤率とも被消化性は相関する (r= 0.976**)。 3.気中放置により, 見かけの老化は著しく進行し, 放置温度によりその程度はかなり異なる。一方真の老化は緩やかに進み, 放置温度による較差は見かけの老化より小さい。 4.放置中, 蒸米の水分の放出はほとんど認められなかった。