醸造に極めて関係の深いアミラーゼの研究もここまで進んだかと驚嘆させられる。分子生物学の1ジヤンルとしてこのサプサイト理論は重要な地位を占めるであろう。むつかしい部分は解らなくともその発想法, 実際を反映したその理論の面白さ, 神秘論に沈溺してはいられない思いがする。高分子基質に作用させた場合の生成物の分布もコンピューターを駆使すれば予測が出来ることは, 清酒もろみの並行複発酵機構研究等へのーつの光明が与えられた感じがする。