清酒中の銅を原子吸光法で定量する場合の前処理法として, 直接法, 脱アル法, 脱希法, 湿灰法および低灰法を用いて比較し, さらに分析精度を調べた。 湿灰法と直接法, 脱アル法, 脱希法を比較するといつれの前処理も湿灰法と置換できるが, 干渉物質の除去などを行ない, 分析する方が精度が良い。 低灰法により灰化したものを溶媒抽出し, 分析精度を調べたところ, 変動率2%であり, 灰化後塩酸抽出して分析したものより精度が良かった。