ハーニターの理論をもちいた市場モデルにより, 東京都の京橋地区の級別市場の内部構造の解析を試みた。 その結果, 京橋地区の級別構成比, 特級酒20%, 1級酒60%, 2級酒20%(現実の級別構成比は, 特級酒21.66%, 1級酒58.28%, 2級酒20.06%であるが, 簡単化した。) に対して, 特級酒, 1級酒, 2級酒の固定層がそれぞれ4.7%, 28.4%, 4.7%, 特級酒と1級酒の非固定層が7.9%, 1級酒と2級酒及び特級酒と2級酒の非固定層が21.7%, 特級酒と1級酒と2級酒の非固定層が10.9%という内部構造が得られた。