清酒醸造における重ransglucosidaseの役割について検討し以下の知見を得た。 1) 蒸米の溶解およびglucoseの生成速度に対してtransglucosidaseはほとんど影響しなかった。 2) 醸酵に対してtransglucosidaseは醪の後半において醗酵を低下させ, 残糖濃度を高めるように思われた。 3) 清酒の主なオリゴ糖およびEthyl-α-D-glucosideの生成はtransglucosidaseの酵素作用によることが明らかにされた。