でんぶん資化性酵母を用いる味噌製造廃水の処理を検討した。 1. モデル廃水として大豆浸漬水, 大豆煮汁, 洗米水の混合液COD約16,000PPmにでんぶん資化性酵母99株を接種し, 30℃, 40時間振とう培養した結果 HansenuJla 等種々のgenusに属する酵母に高いCOD除去能が認められ, COD除去率は80%に達した。 2. モデル廃水 (COD8,000-15,000PPm) をCandida sp. AS54Wで2周間通気処理し, その314量を新鮮廃水で置き換えて同様の処理を58目間連続して行った結果, 処理水のCODは約3,000PPm, 上澄は約900PPmで安定し, 酵母数は108/ml以上を保った。消費COD当りの菌体収量は例えば0.24と低い値を示した。 3. 酵母-ラグーン (平均滞留時間49日) 方式でモデル廃水COD10,500-14,000PPmを連続処理し, 最終処理水のCOD15-20ppmを保った。