総米200~500gのもろみを酵母仕込一前日水こうじ法, 3段仕込で作り, 品温は温度制御した槽を用いて行い, 生成炭酸ガスによる減量を測定して醸酵速度とする小仕込法について検討した。 110~150%の7段階の汲水歩合でもろみを作ると醸酵速度は10日目頃から差がみられ, 上槽後の成分は汲水が少ない程直糖/全糖の割合が大きくなった。金属の移行は種類によって異った 題入れによりもろみ初期の醸酵がやや急いだが後半は槻入れのないものとほぼ一致した。成分は濯入れした清酒は日本酒度や全糖分が多くなったが, 他の成分には大きな差がなかった。 翫および留用に作成したこうじをアルコール乾燥および凍結乾燥して総米5009の仕込を行い, 醸酵速度, 上槽法として自然濾過を行なった後加圧濾過して成分の違いを比較した。また51BYに試醸した380kgのもろみを小型化し, 小量分析による途中成分と上槽後の成分を比較した。