各種原料 (芋, 米, 麦, 白ぬか, 黒糖, そぼ) を用いた本格しょうちゅう, およびきき酒成績に差のある本格しょうちゅうの紫外部吸収を測定した。一般に275mnμの主ピークと265mμの小ピークをもつものが多く, 275mμの主ピークはフルフラールによるものである。 原料による紫外部吸収波形の差は認められないが, きき酒成績下位グループは末垂れカットが遅い事に伴い生ずる臭味の欠点を指摘されるものが多く, その275mμピークは上位グループのそれより一般に高い。275mμピークが低いのに成績不良なものは, 油臭, 酸臭, ヵビ臭などの欠点を指摘されている。又, 原料によりピークの高さに差のあることを認めた。