米粒構造の異なる日本晴, フジミノリ, 五百万石を75%白米とし, 吸水時における米粒の膨潤性と, それに伴なう消化性の変化を比較検討した。 白米の水浸漬時における吸水量と容量増加の関係は, 米粒内部組織が供試米中最も密であると考えられるフジミノリと, 最も粗であると考えられる五百万石で, それぞれ匂配1.0の直線として得られ澄。 蒸米の水浸漬時における吸水量と容量増加の関係は三品種とも勾配1.0の直線として得られた。蒸米の吸水性の上昇とともに消化性が上昇するが, 同一水量であっても消化性は品種によって大きく異なり, 蒸米の消化性には米粒構造が関係していることが推定された。