四段用酵素剤としてtransglucosidaseを用い, 清酒のオリゴ糖含量を高めることを検討した結果, 以下の知見を得た。 1) 50℃, 20時間の糖化条件で最も高率に非発酵性オリゴ糖を生成する酵素バランスは白米g当りα-amylase 800U以上, acid protease 2,000U以上, transglucosidaseは200~400単位であった。 2) 糖化液のオリゴ糖は全糖の82%, 非発酵性オリゴ糖は66%であった。 3) 糖化液添加後の製成酒の組成を計算すると, オリゴ糖は全糖の73%, 非発酵性オリゴ糖は63%と推定された。