FID-GCにより原料米中のDMS前駆物質 (DMSpre.) の定量法を設定し, 次の結果を得た。 1) 検出限界は約50ppbであり, 所要時間は約30分である。 2) 常温貯蔵古米を精米歩合50%まで精米してもDMSpre.が存在することを認めた。 3) DMSpre.は新米玄米でも僅か検出されたが, 精米歩合75%白米では検出されなかった。 4) DMSpre.が検出されない白米を使用した製成酒は, 加熱してもDMSを生成しないことを認めた。