味噌の醸造に, 澱粉原料として白米の代りにはとむぎを使用し, また食塩の一部として特殊塩であるケルプを使って仕込み, 微量無機成分に富みかつ低食塩量という, 一種の保健食品を試醸した。製品の呈味および香気の点では, 殆んど難点のない良い味噌がつくられ, またケルプ使用による欠点は改良されたが, はとむぎのフンドシによる外観の僅かな低下は, 免れることができなかった。