清酒の需要開発を目途とし, 昭和53年秋に全国で市販されていた多様化清酒;吟醸酒, 純米酒, ソフト酒, 高酸味酒, 貴醸酒等々の13タイプ計105点について, 成分面および官能評価の面から検討した。 本報では日本酒度等の一般分析のほかに3-DGやピルビン酸等10項目について分析し, 甘辛・濃淡と成分との関係を各タイプについて示し, また各タイプの清酒の一般的な特色を示した。