1. 東京国税局管内で昭和53酒造年度に使用された酒造用原料米20点 (自主流通米, 4点, 特定低品位米及びくず米 (その他米という), 16点) について, 調査及び性状, 成分分析を行なった。 2. この結果, その他米は自主流通米と比して, 価格と実質精米歩合の点で必ずしも有利とはいえなかった。 3. 主成分分析法を適用した結果, 酒造用原料米の特性を代表する3つの総合特性値, 選別の良否といった入荷白米の状態を示す特性, 水分, 粗蛋白質, デンプン価等の米の性質を示す特性, 業者の申告精米歩合に関する特性が得られ, これらの特性の累積寄与率は約80%であった。