米中のDMSpreは米たん白質のグルテリン区分に存在するので, 陰イオン系の界面活性剤とNaOHとを併用し, たん白質を可溶性にして米からDMS preを除去することを検討した。 1) タイ米粉末をLAS, SDS, AOS, AES各0.02%水溶液と0.02N NaOHとを併用すると, DMS preを9割以上除去できた。とくにSDSはDMS pre除去率がよかった。 2) 試料中に残留した界面活性剤は, 試料をエタノールで還流加熱することにより除くことができた0 3) 米粉中のDMSpreは, 0.05N NaOHで十分にたん白質を溶出すると9割除去できた。 4) 酵素剤との併用ではDMS-preの除去は殆んど期待できない。