1. 前報で報告した分離酵母120株を分離源胴および諸性質により分類したところI~VIIのtypeに分けられた。 2. 分離源およびtype別に発酵性糖を調べた結果, 乳酸, カゼイン添加合成培地 (CL) より分離したV typeは Saccharomyces bayanu に属し, リンゴ酸添加, 汲水110%速醸 (RM) より分離したIV typeはmaltoseに対する発酵能を持たぬ特異的な清酒酵母であった。 3. ビタミン欠培地ではリンゴ酸, カゼイン添加合成培地 (CM) より分離したVI type, 乳酸添加, 汲水。 3. ビタミン欠培地ではリンゴ酸, カゼイン添加合成培地 (CM) より分離したVI type, 乳酸添加, 汲水2,000%速醸 (RLD) より分離したVII type, リンゴ酸添加, 汲水2,000%速醸 (RMD) より分離したVI typeの酵母群がそれぞれ増殖できなかった。 4. 分離菌株のすべてが清酒酵母群であったものは乳酸添加, 汲水110%速醸 (RL) のみであった。