対米輸出清酒6銘柄12点を分析し, 次の結果を得た。 1. アメリカで購入した清酒は, 全国市販清酒大手20社特級酒の分析結果と比較すると, 酸度が多く, アミノ酸度が高い。また, 3-DG値, アルカリ側緩衝能の値が大きく, やや過熟傾向であった。 2. 官能検査の結果, 2銘柄は老香, 雑味を感じ相当過熟であったが, 他の4銘柄は国内での品質よりもやや落ちる程度であり, 比較的良好であった。